2015年4月30日木曜日

Roooooookie Tournament



先日、嬉しいことがあったので報告させて下さい。


2月5日の記事でもちらっと紹介しましたが、自分は今、コミュニケーション学を専攻している生徒向けの、スピーチに関する理論を学び実践する Speech Communication Fundamentals という授業を受講しています。

そこで、先週の土曜日、この授業を受講している生徒が、今学期の学習の成果を披露する場として用意されている、Rookie Tournament というスピーチコンテストに参加しました。

全体のテーマは「テクノロジー」で、参加者はテクノロジー分野から、具体的なトピックを一つ選び、その分野に関する問題点、原因、解決策について9分間でまとめ、聴衆を説得します。

自分が選んだテーマは「オンライン教育」で、アメリカの教育格差を解消する手段としてのオンライン教育の可能性についてスピーチしました。



午前8時から午後7時まで続いたこのコンテストでしたが、




150人中、4位に入賞することができました。

正直、信じられませんでした。

日本人は自分1人だけだし、英語だってネイティブほどに流暢に話せないしで、不安で不安で、同じクラスのアメリカ人にひたすら発音の矯正をお願いしていました。

特に、"Bureau"と"Problem"。

これらの単語は自分のスピーチで何回も登場するくせに、発音が難しく、本当に本当に最後まで苦しめられました。


そんな中、手にすることができたトロフィー。得られたものは3つです。


1つは、英語力に対する理解。

アメリカに来て8か月足らずのかたこと英語を話す日本人でも、スピーチ大会で結果を残すことができる。
つまり、英語ができないということは、必ずしもコミュニケーションができないということではない。
表情とか、ジェスチャーとか、みせかけの自信とか、足りないものを補う手段はいくらでもあるんだなと。
もし英語が話せなくて悩んでいる人がいたら、深呼吸をして、今の自分でもできることに目を向けてみると、あなたのコミュニケーションが変わるかもしれません。


2つ目は、自信。

アメリカで一番手にいれたかったものです。
例え、英語ができなくても、コミュニケーション学を専攻していなくても、日本人でも、田舎出身でも、背が高くなくても、結果を出せる。

自分を肯定してあげたくなりました。

3つ目は友達。

先にも述べましたが、このトーナメントを通して、たくさんのアメリカ人クラスメイトに助けられました。
特に、Stephany, Brendan, Hanna, Selma. あんまり授業中は話さないけど、こうやってみんなが何か同じ一つのことに挑戦すると、妙な連帯感と結束感がわくもので、一緒にご飯を食べたり、作戦について話し合ったトーナメントは、すごく緊張したし、楽しかったです。


*入賞後、みんなの写真を撮ったのですが、教授のカメラで撮ったため、また彼女から送られてきた際には、編集してアップロードしたいです。



☆まとめ☆

今回のトーナメントは、自分にとって大きな挑戦でした。
クラス内でのスピーチと違って、聴く人の数は多いし、知らない人ばかりだし、英語力についても不安だし…。
でも、そんな環境だからこそ、得られたものも非常に大きかったです。

今回は、Rookie Tournament という形でしたが、別にどういう機会かに限らず、こっちに来て、試してやってみたものの中で、後悔したことは今のところ一度もないです。
(準備に追われ、授業は何回かスキップしてしまいましたが…)

アメリカへの留学を考えている人で、何の授業をとろうか迷っている人がいれば、「自分のキャパシティをちょっと超えているかな?」てくらいの感じの授業をとると、得られるものが多いかもしれません。

「自分には出来る自分には出来る自分には出来る」て言い聞かせながら挑戦した先で、
「あっ自分には出来たんだ」て新しい自分に気付くことができるかもしれません。


2015年4月6日月曜日

キリスト教と僕

少しだけ編集しました**

ファーストフード、握手、ヤード・ポンド法、チップ、気さくな会話、etc...


このように、アメリカ留学をしていれば避けては通れない習慣、慣習がたくさんありますが、
それの1つにキリスト教があります。

自分の周りを見渡してみれば、キリスト教信者で、神の存在を信じている人がたくさんいます。
ルームメイトから大学教授まで、気が付けば、いつも付き合っているアメリカ人友達もキリスト教だと知って驚いたり。


最近は、そんなキリスト教と正面から向かい合うような経験が小さいことから大きいことまで三つほどあったので、それについて短く書いていきたいです。


1つめは、そして自分にとって最も意味深かったことは、




人生で初めて、聖書(bible)を手にいれたことです(写真が見にくくてすみません)。


自分はクリスチャンではありません。
不条理が蔓延している世の中で神の存在なんて信じられません。


ただ、人間の起源、人の生き方、神の存在について、独自の考察を述べたキリスト教の教義は興味深く、触れてみて何かしら思うところがあるのは事実です。
アメリカ人の考え方にも、少しだけ近づけるかもしれません。


とはいうものの、自分が最終的に聖書を買う理由になったのは、こちらにいて出逢えた1人の女性です。
前回のブログでも少しだけ登場した彼女は、モン(ミャン)族で、ベトナム戦争を逃れてアメリカにやってきた移民家族の子孫になります。


彼女の過去の経験や、現在の生き方についてもともと惹かれるものはすごくあったのですが、
そんな彼女の根幹にあったのがキリスト教だと知ったや否や、それを無視することはできません。
日本という国で、平和ボケという病気にかかっていた自分は、自分とは当たり前のように違う彼女についてもっと知りたいと思いました。

-目もふさぐような辛い過去を経験して、どうして今、そこまで明るく振る舞うことができるのか?
彼女ならきっと、世の中のどんな不条理な現実にも意味づけをすることができるのでしょう。
自分には無理です。心が折れます。なぜ彼女にはそれが可能なのか。

-どうして、そこまで他者に優しさと共感を示すことができすのか?
自分にとって重要な他者に示す善行ならば、まだ理解できますよね。だって、見返りが期待できるから。
ええそうです。自分の善行はすべて偽善です。もし、自分が何か善いことをしていることを遭遇したら、
そこには何か見返りがあるからだと理解してください。観察をしても良いですが、獲物の横取りはしないでください。
優先順位を示すならば、こんな感じです。
 
 自分 > 自分にとって重要な他者 > 自分にとって重要ではない他者

彼女はどうして、自分を犠牲にできるのか。


-虫に対してすごく冷酷なのはなぜ?
蝶や蛾、その他昆虫一般に対しては、隣人愛もくそもありません。
自分の方がよっぽど、慈愛に満ちてきます。


五回寝ても珍しく心変わりすることのなかった自分の脳は、彼女の考え方に近づくために、
聖書を読んでみようかなと決心したのです。


そして今回手にいれたこの聖書は、実は、そんな彼女にプレゼントしてもらったものです。

アメリカ留学をして手にいれた、一番の宝物です。

そして、彼女も、自分の宝物のように喜んでくれるのです。



二つ目は、イースター祭(復活祭)についてです。

中学校の時に、英語の教科書に少しだけ登場したことがあるようなないようなこのイベントは、
イエスキリストの復活を祝うもので、アメリカでは国あげていわうようなイベントです。

詳しくはよく分かりません。
バディのJenna と、他の日本人留学生と一緒に卵に色を塗って遊びました。




それだけです。

お菓子を隠してそれを見つけるイースターエッグハンティングはしませんでした。
カリフォルニア州は残念ながら、祝日という扱いにはなりませんでした。
着色するために使った色のついた液体は、植物性で人体には無害らしく、
この卵も殻を剥けば食べれるみたいなのですが、自分は食べませんでした。



三つ目の出来事は、本日初めて訪れた教会について。

向かったのは、ダウンタウンの輪郭に面している地元のそこまで大きくない教会です。
イースター当日ということで、一年に一回の特別な会だったようなのですが、現地に着くや否や、
たくさんの人でごった返しです。

教会の椅子に座り、行ったことは主に二つ。
牧師さんのえらいお言葉と、観客交じりの大合唱です。

牧師さんはユーモアにあふれ、ときどきジョークを織り交ぜては、聖書の一節から教えを説いていました。
日本に住んでいたことがあり、英語教師や新聞局で働いていた経験があると知ったのは、会が終了した後のおしゃべりの時でした。その時にご飯にも誘われました。

その日出会って数分話しただけでご飯に誘うなんて、さすがアメリカ。


大合唱は、自分が面白いなと感じた部分でもあり、パワーポイントのスライドに歌詞を表示し、
全員でキリスト復活に際したる歌を合唱しました。

合唱中にギターを演奏する人もおり、なんだか自分のイメージしていた固い集まりとは、
ひどくかけ離れていたように思います。



----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


この週末に経験した、キリスト教と自分との関係は、こんな感じです。
疲れと、じわじわと押し寄せてくる宿題への危機感から、後半は少し煩雑になってしまいました。


日本で「宗教」というと、なんだか怪しかったり、ネガティブなイメージがあるような気がしますが、
アメリカではまったくそんなことはありません。

自分とは異なる考え方を持っていても、それを受け入れる寛容力があるのがアメリカです。

お互いを尊重し合い、神やイエスとのつながりのもとで、自分の存在に意味と救いを求めるのが
キリスト教信者です。


先にも述べた通り、自分は神の存在について信じることはできませんが、
その一方で、本当は、本当は、信じてみたい気持ちはあります。


小さな次元の話ですが、いつも自分を見守っている神がいるとすれば、少し、いつもより頑張ったり、
良いことをしようという気持ちになりませんか?

例えば、
勉強中に Facebook を覗いて友人を監視する回数がへったり、
道に落ちているゴミをちょっと拾ってみようかなと思ったり、
後ろから来ている人のためにドアを開けて待っていたり、

そういったことに注意がむいて、世の中が少し良くなっていくんじゃないだろうか。


そして今これを書いていてふと思ったのは、ミャン族の彼女は、そういう世界に生きているのかもしれないということ。

人からの直接の見返りを求めているわけじゃない。
目には見えない神の存在をいつも感じているから、自分がいつも行っているような偽善とは違った形で、
他者へ善を示すことができるのだろうか。
だからこそ、他者への見返りを期待したにごった優しさではなく、神からの承認をもとめた、自分とは違う優しさを発揮できるのだろうか。





いや勝手な推測ですけどね。今度聞いてみます。


別に神という形ではなくても、例えば、死んだご先祖様でもおばあちゃんでも誰でも、
自分たちの理解には及ばないような、存在を超越した、目には見えない何かがあるのだと信じれたらば、
世の中は少しずつ良くなっていくのでは、と思う。

Be selfless.
Be serious.
Be vulnerable.


自分は、本当は信じたいし、変わりたい。


あああと12分で授業だ。

2015年3月25日水曜日

留学して良かったと思うこと、


時間がありあまって退屈している人以外は、以下の部分を読み飛ばしてください。
完璧な自己満足のブログになりつつあります。

------------------------------------------------------こっから-------------------------------------------------------------

自分が心理学を専攻しようと思った理由は、人間の感情、記憶の仕組みについて学びたかったからです。

高校生の時に、人並みに人のことを好きになって、人並にそこそこ大きな失恋を経験して、人生で最悪の気分になったときがありました。

勉強は手につかないは、夜は眠れないはやっと眠れたと思ったらまた目が覚めるは、ありきたりで今聞いたら嘲笑するような恋愛ソングを聞いては涙するはでそれはそれは大変な時期でした。

「もう一生この感情をひきずるのだろう」てくらいに落ち込んだのですが、
まあ2~3か月すれば元通りに回復することができました。

人間の忘れるという機能は時にはすごく便利ですが(当時は受験生だったので特に)、過去の感情を忘れかけていることに気付いた時は、自分にすごく腹が立ちました。

「あの時すごく落ち込んでいたくせにもうへらへら笑えているのか」
「あの時の感情は嘘だったのか」
「その程度の思いだったのか」

みなさんも同じ風に感じたことはないでしょうか?

例えば、失恋ではなくとも、何かの映画を見てすごく感動した後、涙を流した後のあのフレッシュな感情とかって、ずっと残しておきたくないですか?
この例は限定しすぎましたが、他にも、新年の抱負や、悔しい思いの後の決意、座右の銘、自分の中に留めておきたい感情や思いはだいたいの人が持っていると思います。

でもそれを持ち続けることが難しい。人は、忘れてしまう。

さっきも言ったように、便利で、適応的な側面もありますが、その時の自分は、ただただ自分に腹が立っていたのです。
だから、大学に進学したらこの記憶の忘却という機能に挑戦して、徹底的に理解・分解して、応用して、支配してやるぞって思いで自分は(認知)心理学を専攻することを決めたんだと思います。


結局、、、


人の記憶や感情の仕組みについてはちらっと触れたものの、その意思でさえも薄れてしまい、人の偽善性や、楽観性、自己呈示、帰属の仕方や、幸福の理論について大学では学び、今ここアメリカでは心理学からやや離れて生理学を主に学んでしまっております。


結局また同じ。あの時の想いはいずこへ。。。


ただ単に意思が弱いのか、忘却の機能が強すぎるのか、それとも人は常に新しい刺激を求める生き物だからなのか、
自分が常にこうも揺らいでいるのは。


今回、ブログにしようと思ったのは、この頼りにならない移り気な自分の感情が、
最近また何か新しく感じ出したことがあるらしいので、それを伝えようと思ったのです。

ちょっと彼の声に耳を傾けてみましょう。


------------------------------------------------------ここまで-------------------------------------------------------------


「今」、感じている、アメリカにきて良かったなって思うことです。

二つあります。

一つは、自分が留学前に求めていたことで、十分すぎるくらいに、自分の成長の機会が与えられていること。
日本での"Comfort zone"を抜け出して、普段の日常会話から、クラスでのプレゼンまで、あらゆることが挑戦で、あらゆることが自分の成長の機会です。

ストレスは確実に感じます。
目つきは少々悪くなります。

ただ、それを乗り越えた後の達成感は、文字では表現することのできないくらい心地よい感情です。



あと13時間したら、テニスの授業で、自分が先生として授業を行います。
プレゼンをする機会はありますが、生徒の前に立って実際にティーチングをするのはこちらに来てから初めてです。
不安で不安でぶっちゃけ投げ出したい気持ちが半分以上ですが、後から振り返れば全部財産ですよね。全力を尽くしたいです。


二つ目は、人との出逢いです。
当然、ここでは日本人とは違った考え方の構造をもっている人たちが住んでいます。
国の違い、宗教の違い、それによって影響されるさまざまな考え方、生き方は、それまでの自分が慣れ親しんできたものとは全く違って、自分の移ろ気な感情はいつもふわふわとあっちこっちへと漂っています。

「ああ良いな」とか、
「いやいやそれはあかんでしょう」って。



自分のことを弟だと呼んでくれる、大切な人もできました。

彼女はクリスチャンです。
神という存在に対して、自分とはまったく異なった考え方をしています。
でもそれがすごく興味深いのです。

自分もキリスト教徒に今すぐなろうとは思いません。
ただ、その教えの中で、自分が生かしていきたいと思うような部分はあります。
そして、彼女に少しでも近づいていけたら良いな、と思うのです。

どうせあと五回くらい寝ればこの想いもきっと消えてしまいますが、

それでも五回寝るまでの間に、学んで、少しだけ成長しよう。





さて、一時間くらいでばーと「最近」自分の脳みそ様が感じているらしいことを書きました。



最後に一つだけ、役に立つかもしれない情報を。

アメリカに留学する予定の人で、携帯電話についてどうするか迷っている人がいれば、
Hanacellという会社と契約することを考えてみればどうでしょうか。
今自分が使っている携帯電話は、そこの会社と契約したものです。

http://www.hanacell.com/


さて、テニスの授業頑張ります!


2015年2月21日土曜日

留学目標(の1つ)達成!!

今回は少し現実的な話をして、その後に今回の記事のメインの話をしようと思います。



自分たちが良いとか悪いとか、価値判断をするときは、意識的であれ無意識的であれ、何かの基準と照らし合わせてその上で評価を下しますよね。

例えば、週末に外食に出かけて、安くておいしいイタリアンのお店を見かけたとします。
安くておいしいと価値判断をできるのは、値段は高いけど味はそこそこの他のお店を訪れたり、自分で作った水っぽいパスタの料理を経験しているからです。

今のはお店の例でした。
国・文化単位で比較してみたらどうでしょう。

当たり前ですが、それぞれの国には、それぞれ良いところや、悪いところがあります。
判断する際には、日本の良いところは、アメリカの悪いところになりうるわけです(その逆も)。


自分は今まで20年間くらい日本で育ってきて、大学に入ってからはバンクーバー(カナダ)、ハノイ(ベトナム)に短期間留学し、一年生の後期、ショーン先生の授業で、世界の貧困についてざっくりと学びました。そして今チコ(アメリカ、カリフォルニア州)に住んで、ちょうど半年です。

いろいろと見て感じて、アメリカに対して、思うことがあるのです。
比較してみて初めて、大好きなところ、大嫌いなところが、たくさん見えてきたのです。

それを今回は記事にしてみたいと思います。大好きなところは飛ばして、大嫌いなところだけ3つ。


ただ、前提として、
・ 日本、貧困国との比較してのアメリカです。
・ アメリカと言っても、チコしか知らないので、オクラホマやオレゴンには当てはまらないかも。
の2点は留意してください。

これから「日本」や「アメリカ」という言葉を便利なので使いますが、全てを知っているわけではありません。
あくまでも、田舎出身の日本人による、限られた経験からのアメリカ視点です。



1. まずは、食文化についてです。

日本と比較して、やはり油っぽい所、野菜が少ないところ、美味しくないところは否定できないです。
留学生は、出来る限り日本食をかばんに詰め込んできてくださいね。

まあそれはまだ許せます。文化なんだから、仕方ないと諦めるところです。
ファーストフードに行きついてしまったのは残念だけどね。
しかし、変えて欲しいのは、大学の学食や、中学、小学校の給食システムと、食に対する考え方についてです。

日本の給食は、牛乳があって、野菜もあって、栄養満点!決められた量をきちんと食べて残したら、先生に怒られるかも…。ですよね?
自分は給食が大好きなのでそれが目的で将来学校の先生になりたいと考えたことさえあります。
特に大好きなのは、わかめご飯。お皿をゆすって、お皿の中でおにぎりみたいな形にするのに情熱を注いでいました。欠席した人がいれば、デザートをめぐって給食じゃんけんです。○○君、休んでくれてありがとう。みたいな。


それに対してアメリカの学食・給食はバイキング…!
メニューは ミートゥ、バーガー、ポゥテイトー、ソッセージ…ワットエバー!で、好きなものを好きだけとっちゃおう。
そして、自分が好きでとった料理だけと、やっぱりなんかもう良いやポイしちゃえ。


自分が許せないのはここです。
別に学校だけではなく、この前行ったバイキングのレストランでも同じ光景を目にしました。一番仲良しで、自分にとってすごく大切なアメリカ人の友達も同じで、いつも脂っこいものをたくさんプレートにのせて、そしてそれを残すのです。それについて文句を言えば、ここではそれは当たり前だという返事が返ってきます。



何だその当たりまえは。

ちょっと待てよ、ああそうか。英語には、「もったいない」に相当する語彙がないので、そもそもそのような考え方がないのか。
この前家に来たイギリス人のレイチェルファミリーもご飯をふつーに残していたし。
人の考え方や行動は、言語の持つ性格よって大きく左右されるのかもね。
ドイツ語を勉強すれば、ロジカルな考え方が身に付きそう。
また、「料理を残さずにたべることは卑しい」という文化もあるらしい。


しかし、話を戻して、一般常識として、世の中では飢えている人がたくさんいますよね。
別に国外に行かなくても、チコでさえ、一歩お店から外に出て道を歩けば、「お金/食べ物を持っていないか」と声をかけられることもたくさんあります。

そんな現実が見えていないはずがない。
それでも、食べものを残す人と、食べもの乞う人、両方が存在しているのが当たり前だと思っている。

そんな世界は、日本で生まれ育ってきた自分にとって衝撃的で、自分勝手だなと思いました。



「いただきます」と「ごちそうさま」。

こっちではあんまり日本語は話したくないけど、感謝する気持ちは忘れたくない。



2. 次は、ごみの多さについて。
まあベトナムのハノイや、モンゴルもそうですが、アメリカではゴミ箱はそこらじゅうにあるにも関わらず、ごみもそこらじゅうに散らかっています。何でやねん。

日本の自然が豊かな地、三重県松阪市飯高町と、アルプスに囲まれたこれもまた美しい街、松本を経験してきた自分としては、見ていて気持ちよくありません。
まあ慣れましたが。慣れてしまいましたが。

ごみを意識的に捨てる人には5億円くらいの罰金があっても良いのではないかと思います。

厳しい?自分はそうは思いません。

そして、ドラえもんの世界ではないですが、捨てられたゴミは持ち主の家にワープするという道具があったら良いのになあと妄想します。家に帰った持ち主が、「うおっこれは自分がさっき捨てたやつじゃないか」と驚くような。

名づけて、『ポイ捨てホームラン』
持ち主から離れたごみは、ホームベースを一周して、結局ホームに帰ってくるのです。
得点ではなく異臭を身につけて。


3. 最後はエアコンについて。
冬は寒いから暖房をつけますよね。アメリカのアパート・寮では知る限り、電気代は家賃に込みがほとんどなので、その場合はつけ放題です。ラッキーラッキー!

ただ、そこで電気代を気にせずに暖房をつけるわけなのですが、ちょっと冷房が効きすぎてしまったので、冬だけど冷房にスイッチしちゃうわけなのです。冬に、冷房を。

最近汗をかくことが増えてきたホッキョクグマも羨ましがりますね。

そして、家に帰ってきたら、暖房/冷房がつけっぱなしじゃないことの方がめずらしいのです。

図書館は、真夏の太陽がさんさんと降り注ぐ中で、凍えるような寒さなのが当たり前なのです。

自分の専攻は心理学なので、環境学については全くしりませんが、
一般知識としてよく言うように、こうした電気の無駄遣いが、環境異変への原因への1つになっているのだとしたら、
環境異変に対して責任を負うべきは誰なのでしょうか。


現実的に、気温は上昇し、陸地の面積は減少し、人は避難し、ある種は絶滅しかけています。
ガンガンに冷えた自宅、チコの図書館とは関係のないところで。

自分は冬の冷房と、冷房の効きすぎ、つけっぱなし、を見て、少し悲しくなります。



まとめ。
アメリカ合衆国カリフォルニア州チコ人は愉快な民族です。
自分はそんな彼らが時に大好きだし、時に許せないこともあります。

金曜日の夜、やかましい音楽を流してはお酒を飲み、踊り、笑い、翌朝に散乱したお酒の缶やたばこの吸い殻を見かけるのは、ここでは日常茶飯事です。


ははは。あー楽しい。


日本は豊かな国なので、特に、外国に出てみるのは良い経験になると思います。悪い経験をいっぱいすると思うので。
素晴らしい食文化、優れたサービス、安全な治安、綺麗なトイレなど、素晴らしい日本の文化に気付けると思います。


若者は、外にでましょう。










とまあ、ここまでが前半戦です。今のところこれを書くのに3時間近くかかりました。
ふつふつとした見え隠れする感情を言葉にするのが大変だったのです。

しかし繰り返しですが、もちろんアメリカにしかない良いところもたくさんありますよ!
今回は、暗い面にフォーカスするという回だったので、誤解しないでください。
また良いところもいっぱい書いていきたいです。



さて、楽しい話題&本日のメインに移りましょう!

自分のテニスライフについてです!

なんと、ついに、ついに、ついに、
自分の留学中の目標のひとつであった、「Eleonor氏(テニスのコーチです)を倒す」という留学目標を達成することができたのです!

そうそれは一昨日のこと、授業の後に"Genya, 明日時間ある?"と誘われ、引き受けた 1 on 1 のプライベートテニス。
返事はもちろんいつもイエスで、試合結果はいつもノーです。

彼女はスウェーデン出身のチョコレートが大好きな女性で、テニスが強いだけじゃなく、性格的にもとても優しくて、自分が今まで出会った中で一番尊敬できる先生です。授業外でのテニスもよく一緒に誘ってもらい、自分の授業の補佐をやらないか?と、TAをするきっかけをくれたのも彼女でした。

そんな素敵なコーチだからこそ、日本に帰るまでに勝ちたかった。

怠惰な自分を叱咤激励し、勉強の合間を縫ってはジムに通い、お風呂上りには柔軟体操をし、フィジカル面を鍛えてきました。
しかし、問題はメンタルだったようで、

同じように昨日も試合が始まるやいなや、開始わずか10分くらいでいきなり 0-2 で先行されました。本番になると、緊張したり、臆病になったりで、自分のプレーができないのです。

今回は特にひどかったため、情けなさ過ぎて開き直りました。
「もうダメダメすぎてどうせ勝てないから、せめて自分のベストを出そう」と。
そこからはリラックスでき、快進撃のスタートです。

自分 - コーチ
 0  - 2   ← 「ああ もうだめだ…。」
 1    - 2   ← 「自分のベストを尽くそう!」
 2  - 2
 2  - 3
 3  - 3
 4  - 3   ← 「む…なんかいつもと違うかも?」
 5  - 3   ← 「お 行けるのでは!!」
 5  - 4   ← 「いかんいかん 集中集中…。」
 6  - 4   ← 「!!!!!!」

感動です。
コーチから教わった技術は、すべて発揮できました。
終わった後は、笑顔でハグをしてくれました。
"Genya, let's take a picture."言われて、一緒にとったのですが、まだ送られてきていないので、また送られてきたら編集で追加します!




自分の中では非常に大きな出来事だったため、記事にしてしまいました。口調も乱れてしまいました。
しかし、本当に嬉しかったのです。大好きな人に勝てたことが。

先週、錦織圭と試合をした David と、試合をしました。
今日は、今週火曜日に知り合った新しい友達の Mike と一緒にテニスをしました。
来週は、アメリカ人、日本人の友達と一緒にテニスです。

自分がアメリカに来て、テニスを通じて得られたもの、得ているものは本当に大きいです。
留学を考えている人は、別にスポーツではなくても、お菓子作りであったり、音楽であったり、自分が好きな事と、現地での活動を何か結び付けられることができたなら、それはすごく充実した時間をつくるきっかけになると思います。
勉強だけでは煮詰まってしまいます。


これが、今回の記事のメインでした。
かなり個人的な内容になってしまいました。

見てくれた人はありがとうございます!



2015年2月5日木曜日

Spring Semester/ School Life

「Second Semester はFirst Semester よりも勉強もソーシャルもずっと楽しめるよ」

この前、チコの留学オフィスに行った時にSteveに言われた言葉です。

確かに、Fall Semester の時の自分と、今の自分を比較した時に、ぱっと思いつくだけで二つ、ちょっと変化したかなと思うことがありました。
それは、①自分の英語力に対するある程度の自信、②アメリカにおける自分のコミュニケーションスタイルの確立、です。

とは言うものの、①についてはかなりムラがあります。友達とおしゃべりをするとき、クラスでディスカッションをするとき、テニスのスキルについて話すとき、全部会話の質が異なるからです。ただ、それらを包括した、発音や、リスニングの部分で、少しは肯定できる部分が増えてきました。

②は、新しい自分の発見といいますか、今は、恐れるものは何もない、無我の境地にたつことができています。


というわけで、Spring Semester かなり順調なすべりだしをしているのですが、今回は自分のとっている愉快な授業達について紹介したいと思います。


1. PSYC321 Brain, Mind, and Behavior (週2コマ、3単位)

2. PSYC323 Health Psychology (週3コマ、3単位)


性格や考え方、その人の感情状態が、身体的な健康状態に影響を与えるなんて面白いと思いませんか?

自分の専門は心理学です。人の心と身体、行動の関連について興味があります。
とは言うものの、この二つの授業は、生理学、脳科学、神経学よりのアプローチで、理科の授業等で習った専門用語を日本語に直して理解するところから入るため、今はあっぷあっぷ状態です。

授業はどちらも"Interteaching" という方法を用いていて、授業前に教科書を読んだ後、生徒間でのグループディスカッションを行い、その教え合いの中で理解を深めていくとう感じの授業スタイルです。土日は、リーディングの量に忙殺されております。

3. CMST131 Speech Communication Fundamentals (週3コマ、3単位)


番号は100番台ですが、おそらく今学期一番苦戦するだろうなという授業です。
Speech という名前があるように、この授業ではスピーチの理論を学び、実践をくり返します。

自分の英語スピーキング力を向上させたいこと、菊池先生に教えていただいたスキルをいかして、自分のスピーチ力がどこまで通用するのかをみてみたかったのです。

この授業は、教室内におさまらず、スピーチコンテストや、トーナメントも含まれた授業なので、またイベントがある際には報告したいと思います。

4. CMST235 Intercultural Communication Theory/Practice (週3コマ、3単位)


これもCommunication Studyの授業ですが、これはどちらかといえば、Lecture形式で、この中では日本での大学スタイルに一番近いかもしれませんね。一言で言えば、文化の壁をどう乗り越えていくのかといったことを勉強しています。

5. KINE207 Analysis Physical Education Theory (週2コマ、2単位)


名前はこのように格好よくなってしまいましたが、これは先学期にとっていたテニスの授業とまったく同じです。ただ今回は、TA(Teaching Assistant)という形で授業に入っているため、名前が変わり、単位数も1単位増えました。

授業はテニスのスキルを教えたり、ボールを出したりといった、アシスタントが中心になるため、自分がボールを打つ機会はあまりありませんが、ティーチングということで、前期とは違った新しい角度から大好きなテニスに向かい合えているので、推薦してくれたコーチのEleonor氏には感謝です。



授業はそんな感じです。
ドイツ語の授業は…、今回はスキップです。
キャパシティオーバーです。

最後に、今学期に使う教科書と、クリッカーの写真です。



アメリカの教科書は、本当に、本当に高いので、
日本の大学生はとてもラッキーだなと思います。
だいたい一冊あたり500円~30,000円くらいです

2015年1月15日木曜日

British Christmas, American New Year's Eve


松本とチコでの生活の一番の違いは、冬の過ごしやすさだと思います。

チコの一月は、今のところほぼ毎日快晴状態で、一日の最低気温もだいたい5℃程度です。
コートを脱ぎ始める人も、ぽつぽつ見えてきました。
がむしゃらにスケボーを乗り回したら、きっと皆さんも汗をかくと思います。


さて、クリスマスと大晦日の楽しかった日の想い出を、いつもより少しくだけた感じで振り返ってみたいと思います。
欧米諸国は日本とはまったく逆で、以下のような慣習があるんですよね!

  ☆ クリスマス ☆ = 家族でまったりと、
   ★ 大晦日 ★   = 友達や恋人とわいわい過ごす


1. Christmas Day

アメリカにいながらにして、British Styleでした。
実は、冬休み中、イギリス人ルームメイトのレイチェルファミリー(パパ、ママ、弟)が、イギリスからチコにやってきていたので、家族水入らずのところにご一緒させていただいたのです!

クリスマス当日の25日は、トランプをしたり、音楽を聞いたり、プレゼントを交換したりという感じで、まあのんびりとした時間を過ごしました。
午前中は、クリスマスに空いているお店を求めてあちこち自転車を乗り回しましたが。(クリスマスではThanksgiving dayの人同様、ほとんどのお店が閉まっているのです)
誰かにクリスマスカードを渡したのはこの日が初めて!
自分はなんとハリポタに登場するカエルチョコをもらいました(あの動いて窓から逃げていくやつです)。

レイチェルパパはイギリス人なのですが、レイチェルママがアイルランド出身で、常にアイルランドの音楽を流しては、「げんやはこの曲知っている?この曲は××という人が歌っていて、こういうところがとても良い!」と、とても熱狂的で、話を聞いていてとても楽しそう。
アイルランド人であることのアイデンティティに誇りと歓びを感じている彼女からは、「アイルランドに来なさい!」と10回くらい勧められました。


しかし、イギリス英語もそうですが、アイルランド英語は特に聞き取るのが難しいですね!
こちらに来てからは実感するのは、ひとくくりに英語と言っても、いろいろな種類があって、それはレイチェルファミリーのように、地域の違い(方言)に依るものや、日本人が話すカタカナ英語のように、第一言語の影響から独特の発音・イントネーションを備えているものなど、本当にいろいろな英語があるということです!特に、語彙と発音は顕著な違いを見せてくれます。

ちなみに、第一言語の影響を受けているという後者の場合で、アジア圏の国のうち、日本、韓国、中国という三つの国の中で英語を比較すれば、自分の印象では、
韓国 ⇒ 日本 ⇒ 中国 の順で、英語がアメリカ英語に近く、聞き取りやすいな~と感じます。
出会った韓国人はみんな、綺麗な英語を話している印象です。


クリスマスに話を戻すと、、、
その日の夕ご飯は、普段はあまりキッチンに立たないレイチェルが包丁を握ってくれて、ターキーやプディング、クリスマスケーキなど、とても豪華な夕食をいただくことができました。
Thanksgiving day の食事に近い感じです。
夕食前にはクラッカーを鳴らしたのですが、イギリスのクラッカーはなんと日本にあるような通常のものとは異なり、お互いで一つのクラッカーを引き合って勝負を競いあったり、中に入っているおもちゃで遊んだり、クラッカーについている紙の王冠をかぶったりすることができるなど、イギリス独自の個性を兼ね備えた特別なものです。
レイチェル曰く、子どもにとても大人気だそうで、日本にもあれば楽しいだろうな~と思いました。


2. New Year's Eve

そこまで寒いわけでもなく、いつもと特別違ったことをするわけでもなく、年末の大掃除をするわけでもなく、、、

ということで、あまり年末感がなかったのですが、すき焼きを作り、年越しのうどんを食べることで、無理やり年末感と士気を高めました。

その後、約束していた友達の家にカウントダウンを言うために日本人ルームメイトと、日本製のクラッカーを持ってお出かけです。

アメリカ人の友人宅へ行っていつも驚かさせることは、ボードゲームがたくさんあるということです。トランプや双六などから始まり、それらをミックスさせたものや、今まで見たこともない小道具を使うものなど、アメリカのおもちゃはバラエティに富んだものが多いな~と感心させられます。

レイチェルファミリーとした時もそうでしたが、トランプ一つをとってみても、ルールが複雑で、頭を使わされるものが多かったです。
残された2014年へのタイムが刻々と切られていく中、脳内エネルギーもどんどん消費です。

4人中3人のアメリカ人が実家の方に戻らずにこうしてアパートに残り、友人と時間をすごしているということで、日本とは違うね~という話を持ちかけたところ、その友達の一人が、今家の方には、祖父母、両親の兄弟が来ているから、親類へあいさつというよりは、友達と楽しく過ごす方を優先したと説明してくれて、周囲の人間関係に対する優先順位は、年齢によって異なるのだな~と発見です。




初海外でのクリスマス、年末ということで、貴重で素敵な経験でした。

今度は、アイリッシュスタイルですね~

2015年1月12日月曜日

Reading, Listening, Writing, Speaking ... + α

明けましておめでとうございます。

新しい年になりましたが、みなさんは新年の目標(New Year's resolution)はたてましたか?
私の目標は、休暇中にハリーポッターの「炎のゴブレット」を読み切ること、留学中にハリポタシリーズを読破することです。

英語力はよく、Reading, Listening, Writing, Speaking の4つの指標で測られますね。

おそらく、「こっちに来てから何かが一番伸びた?」と聞かれたらは、答えはReadingだと思います。
特にセメスター中は、講義を聴いたり、他の人と話したりする時間よりも、ほとんどの時間を机に向かって教科書を読むことに費やしてきた分、ハリポタとかは集中すればだいぶすらすら~と読めるようになってきた気がします。
(ただ以前、『ホビット』を見にいった際には、ドワーフの言っていることがほとんど聞き取れず、Listeningがやばいという現実に直面しましたが…。)

帰国した後は、英語力ごとに結構差が開いているのではないかな~と思います。

…と、今ここで書いてみて思ったのですが、帰国後のその人のIELTSの得点とかを見てみれば、その人がどういう留学生活を送っていたかは結構推測できるものなんじゃないでしょうか?

私のルームメイトの一人の日本人は、すごく社交的で、宿題よりも人付き合いを優先するようなタイプなので、自分の比較した場合には、SpeakingやListeningがすごく伸びているんじゃないかな~と思います。

(飯沼さん、どうなのでしょうか?笑)


そして、ここからは少し角度の変わった別の話で、今、留学準備をしている人は、自分の留学中の目標に合わせた英語の勉強をしてみると良いかもしれません。

他の人とコミュニケーションを行う上での最低限の英会話、教授の言っていることを理解する聞き取り能力はもちろん誰にでも求められて、それは全ての人が留学前に基礎して身につけておくのが理想ですが、それ+αでの英語力も、身につけておくとのちのち役に立つと思います。

例えば、自分の専門分野の知識を深めたいという目標があるのであれば、先に専門用語だけでも見直しておくと、留学生活中の負担が減りますし、たくさん友達を作りたい!というのが目標であれば、こなれた表現を覚えておくことで仲の良い人間関係を築きやすくなるでしょう。

きっとそういった事前準備は、「自分のやりたいこと」にも直結しているので、思い浮かべてやっていけば、案外楽しく勉強できるんじゃないでしょうか?


次は、クリスマス、年末編です!