2015年2月21日土曜日

留学目標(の1つ)達成!!

今回は少し現実的な話をして、その後に今回の記事のメインの話をしようと思います。



自分たちが良いとか悪いとか、価値判断をするときは、意識的であれ無意識的であれ、何かの基準と照らし合わせてその上で評価を下しますよね。

例えば、週末に外食に出かけて、安くておいしいイタリアンのお店を見かけたとします。
安くておいしいと価値判断をできるのは、値段は高いけど味はそこそこの他のお店を訪れたり、自分で作った水っぽいパスタの料理を経験しているからです。

今のはお店の例でした。
国・文化単位で比較してみたらどうでしょう。

当たり前ですが、それぞれの国には、それぞれ良いところや、悪いところがあります。
判断する際には、日本の良いところは、アメリカの悪いところになりうるわけです(その逆も)。


自分は今まで20年間くらい日本で育ってきて、大学に入ってからはバンクーバー(カナダ)、ハノイ(ベトナム)に短期間留学し、一年生の後期、ショーン先生の授業で、世界の貧困についてざっくりと学びました。そして今チコ(アメリカ、カリフォルニア州)に住んで、ちょうど半年です。

いろいろと見て感じて、アメリカに対して、思うことがあるのです。
比較してみて初めて、大好きなところ、大嫌いなところが、たくさん見えてきたのです。

それを今回は記事にしてみたいと思います。大好きなところは飛ばして、大嫌いなところだけ3つ。


ただ、前提として、
・ 日本、貧困国との比較してのアメリカです。
・ アメリカと言っても、チコしか知らないので、オクラホマやオレゴンには当てはまらないかも。
の2点は留意してください。

これから「日本」や「アメリカ」という言葉を便利なので使いますが、全てを知っているわけではありません。
あくまでも、田舎出身の日本人による、限られた経験からのアメリカ視点です。



1. まずは、食文化についてです。

日本と比較して、やはり油っぽい所、野菜が少ないところ、美味しくないところは否定できないです。
留学生は、出来る限り日本食をかばんに詰め込んできてくださいね。

まあそれはまだ許せます。文化なんだから、仕方ないと諦めるところです。
ファーストフードに行きついてしまったのは残念だけどね。
しかし、変えて欲しいのは、大学の学食や、中学、小学校の給食システムと、食に対する考え方についてです。

日本の給食は、牛乳があって、野菜もあって、栄養満点!決められた量をきちんと食べて残したら、先生に怒られるかも…。ですよね?
自分は給食が大好きなのでそれが目的で将来学校の先生になりたいと考えたことさえあります。
特に大好きなのは、わかめご飯。お皿をゆすって、お皿の中でおにぎりみたいな形にするのに情熱を注いでいました。欠席した人がいれば、デザートをめぐって給食じゃんけんです。○○君、休んでくれてありがとう。みたいな。


それに対してアメリカの学食・給食はバイキング…!
メニューは ミートゥ、バーガー、ポゥテイトー、ソッセージ…ワットエバー!で、好きなものを好きだけとっちゃおう。
そして、自分が好きでとった料理だけと、やっぱりなんかもう良いやポイしちゃえ。


自分が許せないのはここです。
別に学校だけではなく、この前行ったバイキングのレストランでも同じ光景を目にしました。一番仲良しで、自分にとってすごく大切なアメリカ人の友達も同じで、いつも脂っこいものをたくさんプレートにのせて、そしてそれを残すのです。それについて文句を言えば、ここではそれは当たり前だという返事が返ってきます。



何だその当たりまえは。

ちょっと待てよ、ああそうか。英語には、「もったいない」に相当する語彙がないので、そもそもそのような考え方がないのか。
この前家に来たイギリス人のレイチェルファミリーもご飯をふつーに残していたし。
人の考え方や行動は、言語の持つ性格よって大きく左右されるのかもね。
ドイツ語を勉強すれば、ロジカルな考え方が身に付きそう。
また、「料理を残さずにたべることは卑しい」という文化もあるらしい。


しかし、話を戻して、一般常識として、世の中では飢えている人がたくさんいますよね。
別に国外に行かなくても、チコでさえ、一歩お店から外に出て道を歩けば、「お金/食べ物を持っていないか」と声をかけられることもたくさんあります。

そんな現実が見えていないはずがない。
それでも、食べものを残す人と、食べもの乞う人、両方が存在しているのが当たり前だと思っている。

そんな世界は、日本で生まれ育ってきた自分にとって衝撃的で、自分勝手だなと思いました。



「いただきます」と「ごちそうさま」。

こっちではあんまり日本語は話したくないけど、感謝する気持ちは忘れたくない。



2. 次は、ごみの多さについて。
まあベトナムのハノイや、モンゴルもそうですが、アメリカではゴミ箱はそこらじゅうにあるにも関わらず、ごみもそこらじゅうに散らかっています。何でやねん。

日本の自然が豊かな地、三重県松阪市飯高町と、アルプスに囲まれたこれもまた美しい街、松本を経験してきた自分としては、見ていて気持ちよくありません。
まあ慣れましたが。慣れてしまいましたが。

ごみを意識的に捨てる人には5億円くらいの罰金があっても良いのではないかと思います。

厳しい?自分はそうは思いません。

そして、ドラえもんの世界ではないですが、捨てられたゴミは持ち主の家にワープするという道具があったら良いのになあと妄想します。家に帰った持ち主が、「うおっこれは自分がさっき捨てたやつじゃないか」と驚くような。

名づけて、『ポイ捨てホームラン』
持ち主から離れたごみは、ホームベースを一周して、結局ホームに帰ってくるのです。
得点ではなく異臭を身につけて。


3. 最後はエアコンについて。
冬は寒いから暖房をつけますよね。アメリカのアパート・寮では知る限り、電気代は家賃に込みがほとんどなので、その場合はつけ放題です。ラッキーラッキー!

ただ、そこで電気代を気にせずに暖房をつけるわけなのですが、ちょっと冷房が効きすぎてしまったので、冬だけど冷房にスイッチしちゃうわけなのです。冬に、冷房を。

最近汗をかくことが増えてきたホッキョクグマも羨ましがりますね。

そして、家に帰ってきたら、暖房/冷房がつけっぱなしじゃないことの方がめずらしいのです。

図書館は、真夏の太陽がさんさんと降り注ぐ中で、凍えるような寒さなのが当たり前なのです。

自分の専攻は心理学なので、環境学については全くしりませんが、
一般知識としてよく言うように、こうした電気の無駄遣いが、環境異変への原因への1つになっているのだとしたら、
環境異変に対して責任を負うべきは誰なのでしょうか。


現実的に、気温は上昇し、陸地の面積は減少し、人は避難し、ある種は絶滅しかけています。
ガンガンに冷えた自宅、チコの図書館とは関係のないところで。

自分は冬の冷房と、冷房の効きすぎ、つけっぱなし、を見て、少し悲しくなります。



まとめ。
アメリカ合衆国カリフォルニア州チコ人は愉快な民族です。
自分はそんな彼らが時に大好きだし、時に許せないこともあります。

金曜日の夜、やかましい音楽を流してはお酒を飲み、踊り、笑い、翌朝に散乱したお酒の缶やたばこの吸い殻を見かけるのは、ここでは日常茶飯事です。


ははは。あー楽しい。


日本は豊かな国なので、特に、外国に出てみるのは良い経験になると思います。悪い経験をいっぱいすると思うので。
素晴らしい食文化、優れたサービス、安全な治安、綺麗なトイレなど、素晴らしい日本の文化に気付けると思います。


若者は、外にでましょう。










とまあ、ここまでが前半戦です。今のところこれを書くのに3時間近くかかりました。
ふつふつとした見え隠れする感情を言葉にするのが大変だったのです。

しかし繰り返しですが、もちろんアメリカにしかない良いところもたくさんありますよ!
今回は、暗い面にフォーカスするという回だったので、誤解しないでください。
また良いところもいっぱい書いていきたいです。



さて、楽しい話題&本日のメインに移りましょう!

自分のテニスライフについてです!

なんと、ついに、ついに、ついに、
自分の留学中の目標のひとつであった、「Eleonor氏(テニスのコーチです)を倒す」という留学目標を達成することができたのです!

そうそれは一昨日のこと、授業の後に"Genya, 明日時間ある?"と誘われ、引き受けた 1 on 1 のプライベートテニス。
返事はもちろんいつもイエスで、試合結果はいつもノーです。

彼女はスウェーデン出身のチョコレートが大好きな女性で、テニスが強いだけじゃなく、性格的にもとても優しくて、自分が今まで出会った中で一番尊敬できる先生です。授業外でのテニスもよく一緒に誘ってもらい、自分の授業の補佐をやらないか?と、TAをするきっかけをくれたのも彼女でした。

そんな素敵なコーチだからこそ、日本に帰るまでに勝ちたかった。

怠惰な自分を叱咤激励し、勉強の合間を縫ってはジムに通い、お風呂上りには柔軟体操をし、フィジカル面を鍛えてきました。
しかし、問題はメンタルだったようで、

同じように昨日も試合が始まるやいなや、開始わずか10分くらいでいきなり 0-2 で先行されました。本番になると、緊張したり、臆病になったりで、自分のプレーができないのです。

今回は特にひどかったため、情けなさ過ぎて開き直りました。
「もうダメダメすぎてどうせ勝てないから、せめて自分のベストを出そう」と。
そこからはリラックスでき、快進撃のスタートです。

自分 - コーチ
 0  - 2   ← 「ああ もうだめだ…。」
 1    - 2   ← 「自分のベストを尽くそう!」
 2  - 2
 2  - 3
 3  - 3
 4  - 3   ← 「む…なんかいつもと違うかも?」
 5  - 3   ← 「お 行けるのでは!!」
 5  - 4   ← 「いかんいかん 集中集中…。」
 6  - 4   ← 「!!!!!!」

感動です。
コーチから教わった技術は、すべて発揮できました。
終わった後は、笑顔でハグをしてくれました。
"Genya, let's take a picture."言われて、一緒にとったのですが、まだ送られてきていないので、また送られてきたら編集で追加します!




自分の中では非常に大きな出来事だったため、記事にしてしまいました。口調も乱れてしまいました。
しかし、本当に嬉しかったのです。大好きな人に勝てたことが。

先週、錦織圭と試合をした David と、試合をしました。
今日は、今週火曜日に知り合った新しい友達の Mike と一緒にテニスをしました。
来週は、アメリカ人、日本人の友達と一緒にテニスです。

自分がアメリカに来て、テニスを通じて得られたもの、得ているものは本当に大きいです。
留学を考えている人は、別にスポーツではなくても、お菓子作りであったり、音楽であったり、自分が好きな事と、現地での活動を何か結び付けられることができたなら、それはすごく充実した時間をつくるきっかけになると思います。
勉強だけでは煮詰まってしまいます。


これが、今回の記事のメインでした。
かなり個人的な内容になってしまいました。

見てくれた人はありがとうございます!



2015年2月5日木曜日

Spring Semester/ School Life

「Second Semester はFirst Semester よりも勉強もソーシャルもずっと楽しめるよ」

この前、チコの留学オフィスに行った時にSteveに言われた言葉です。

確かに、Fall Semester の時の自分と、今の自分を比較した時に、ぱっと思いつくだけで二つ、ちょっと変化したかなと思うことがありました。
それは、①自分の英語力に対するある程度の自信、②アメリカにおける自分のコミュニケーションスタイルの確立、です。

とは言うものの、①についてはかなりムラがあります。友達とおしゃべりをするとき、クラスでディスカッションをするとき、テニスのスキルについて話すとき、全部会話の質が異なるからです。ただ、それらを包括した、発音や、リスニングの部分で、少しは肯定できる部分が増えてきました。

②は、新しい自分の発見といいますか、今は、恐れるものは何もない、無我の境地にたつことができています。


というわけで、Spring Semester かなり順調なすべりだしをしているのですが、今回は自分のとっている愉快な授業達について紹介したいと思います。


1. PSYC321 Brain, Mind, and Behavior (週2コマ、3単位)

2. PSYC323 Health Psychology (週3コマ、3単位)


性格や考え方、その人の感情状態が、身体的な健康状態に影響を与えるなんて面白いと思いませんか?

自分の専門は心理学です。人の心と身体、行動の関連について興味があります。
とは言うものの、この二つの授業は、生理学、脳科学、神経学よりのアプローチで、理科の授業等で習った専門用語を日本語に直して理解するところから入るため、今はあっぷあっぷ状態です。

授業はどちらも"Interteaching" という方法を用いていて、授業前に教科書を読んだ後、生徒間でのグループディスカッションを行い、その教え合いの中で理解を深めていくとう感じの授業スタイルです。土日は、リーディングの量に忙殺されております。

3. CMST131 Speech Communication Fundamentals (週3コマ、3単位)


番号は100番台ですが、おそらく今学期一番苦戦するだろうなという授業です。
Speech という名前があるように、この授業ではスピーチの理論を学び、実践をくり返します。

自分の英語スピーキング力を向上させたいこと、菊池先生に教えていただいたスキルをいかして、自分のスピーチ力がどこまで通用するのかをみてみたかったのです。

この授業は、教室内におさまらず、スピーチコンテストや、トーナメントも含まれた授業なので、またイベントがある際には報告したいと思います。

4. CMST235 Intercultural Communication Theory/Practice (週3コマ、3単位)


これもCommunication Studyの授業ですが、これはどちらかといえば、Lecture形式で、この中では日本での大学スタイルに一番近いかもしれませんね。一言で言えば、文化の壁をどう乗り越えていくのかといったことを勉強しています。

5. KINE207 Analysis Physical Education Theory (週2コマ、2単位)


名前はこのように格好よくなってしまいましたが、これは先学期にとっていたテニスの授業とまったく同じです。ただ今回は、TA(Teaching Assistant)という形で授業に入っているため、名前が変わり、単位数も1単位増えました。

授業はテニスのスキルを教えたり、ボールを出したりといった、アシスタントが中心になるため、自分がボールを打つ機会はあまりありませんが、ティーチングということで、前期とは違った新しい角度から大好きなテニスに向かい合えているので、推薦してくれたコーチのEleonor氏には感謝です。



授業はそんな感じです。
ドイツ語の授業は…、今回はスキップです。
キャパシティオーバーです。

最後に、今学期に使う教科書と、クリッカーの写真です。



アメリカの教科書は、本当に、本当に高いので、
日本の大学生はとてもラッキーだなと思います。
だいたい一冊あたり500円~30,000円くらいです